モバイルバッテリーは飛行機に持ち込める?Wh計算と航空ルール
結論・要約
国際線の一般的な基準はワット時(Wh)で判断し、100Wh以下は持ち込み自由、100〜160Whは航空会社の許可を得て1〜2個まで持ち込み可能です。mAhからWhへの換算式はmAh×3.7÷1000です。ただし航空会社・出発国・到着国により異なるため、搭乗前に利用航空会社の公式サイトで必ず確認してください。
モバイルバッテリーの機内ルールを理解する前に:mAh→Wh換算
航空ルールはmAhではなくWh(ワット時)で定められています。製品パッケージに記載されたmAhをWhに換算してから判断してください。
診断フローの全体像
換算式
Wh = mAh × 3.7 ÷ 1000
電圧はリチウムイオン電池の公称電圧である3.7Vを使います。製品によって3.6Vや3.8Vが使われる場合もありますが、3.7Vが標準的な換算値です。代表的な容量では、10,000mAhは約37Wh、20,000mAhは約74Whとなり、いずれも100Wh以下に収まります。
製品にWh表記がある場合はそちらを優先してください。mAh表記のみの場合は上記換算式を使います。5,000〜45,000mAhなどmAhごとの詳しい換算早見表は容量早見表の記事にまとめています。
100Wh / 160Whの区分と一般的なルール
国際基準(ICAO等)に基づく一般的な区分は以下の通りです。ただしこれは「一般的な目安」であり、航空会社・出発国・到着国により異なります。
| Whの範囲 | 一般的な扱い |
|---|---|
| 100Wh以下 | 機内持ち込みOK(個数制限あり・機種による) |
| 100〜160Wh | 航空会社の許可を得て1〜2個まで持ち込み可能 |
| 160Wh超 | 一般的に持ち込み・預け入れともに禁止 |
| すべてのリチウム電池 | 預け入れ荷物への単体収納は禁止 |
重要: 上記はあくまで一般的な基準です。航空会社・路線・搭乗国によって独自の制限が設けられている場合があります。必ず搭乗前に利用航空会社の公式サイトで最新情報を確認してください。
預け入れが禁止されている理由
モバイルバッテリー(リチウムイオン電池)を貨物室に預けることが禁止されている理由は安全上の理由によるものです。
リチウムイオン電池は高温・衝撃・ショートによって発熱が急増し、最悪の場合発火(熱暴走)します。客室内であれば乗務員がすぐに対応でき、消火器による初期消火も可能です。しかし加圧されていない貨物室で発火した場合は発見が遅れ、消火対応が困難になります。このため国際民間航空機関(ICAO)はリチウム電池単体の貨物室収納を原則禁止としています。
機内に持ち込む場合も、金属製の鍵やコインと同じポケットに入れると端子がショートする恐れがあります。端子をテープで覆う、キャップを付ける、個別のポーチや袋に入れるなどして、他の金属と直接触れないようにしておくと安心です。使用していないケーブルもまとめておくと、圧迫や引っかかりによる断線・発熱を避けやすくなります。膨らみや変形、異常な発熱が見られるバッテリーは持ち込まず、使用を中止してください。
2026年4月24日からの機内ルール変更(2026年7月時点)
モバイルバッテリーの航空持ち込みルールは継続的に見直されています。相次ぐ発煙・発火トラブルを受け、日本の各航空会社では2026年4月24日から機内での取り扱いが変更されたと案内されています。おもな変更点は次のとおりです(2026年7月時点・詳細は各社で異なります)。
| 項目 | 変更後の取り扱い(各社案内) |
|---|---|
| 持ち込み個数 | 160Wh以下でも1人あたり2個までを目安に制限 |
| 機内での充電 | モバイルバッテリーへの充電・モバイルバッテリーからの給電を禁止 |
| 保管場所 | 座席頭上の収納棚に入れず、座席下や前ポケット・手元のかばんなど目の届く範囲で保管 |
これは、発熱・発煙が起きた際にすぐ気づいて対処できるようにするための措置です。国際線でも、中国発着便や一部アジア路線などでは独自の制限が適用される場合があります。
搭乗前に確認すべき事項
- 利用航空会社の公式Webサイト上の「危険物・手荷物」ページで、個数・充電可否・保管方法を確認する
- 乗り継ぎがある場合は経由地の航空会社・空港のルールも確認する
- 容量の大きい製品(100Wh近傍)はチェックイン時に申告する
上記は本記事作成時点の案内をまとめたもので、取り扱いは今後も変わり得ます。ルールの最終確認は、本ページの情報ではなく利用する航空会社・空港の公式案内と国土交通省の情報を必ず参照してください。
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10000mAh PSE認証 モバイルバッテリー(約37Wh)
100Whを大きく下回るため制限を気にせず持ち込める容量で、スマホ約2〜3回分の充電が可能な実用的なサイズです
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よくある質問
mAhとWhはどう違いますか?
mAh(ミリアンペアアワー)は充電できる電荷量の単位で、Wh(ワットアワー)は実際に使えるエネルギー量の単位です。航空ルールはWhで判断されますが、製品パッケージにはmAhで表示されることが多いため、換算が必要です。換算式はWh = mAh × 電圧(通常3.7V)÷ 1000です。
モバイルバッテリーを預け入れ荷物に入れてはいけないのはなぜですか?
リチウムイオン電池は衝撃・圧力・ショートによって発火・爆発するリスクがあります。機内では客室乗務員が消火対応できますが、貨物室で発火した場合は発見・消火が困難です。このため国際民間航空機関(ICAO)および各航空会社のルールで、単体のリチウム電池は預け入れ禁止が基本です。
100Whを超えるモバイルバッテリーは必ず持ち込めませんか?
100〜160Whの範囲は航空会社の許可を得ることで持ち込める場合があります。チェックイン時に申告・確認が必要です。160Whを超える場合は一般的に持ち込み・預け入れともに禁止されています。必ず利用する航空会社に事前に確認してください。
2026年に機内でのモバイルバッテリー使用ルールは変わりましたか?
日本の各航空会社では2026年4月24日から、持ち込み個数を1人2個までを目安に制限し、機内での充電・給電を禁止、座席頭上の収納棚に入れず手元で保管する取り扱いが案内されています(2026年7月時点)。細部は航空会社・路線で異なり今後も変わり得るため、搭乗前に利用航空会社の最新案内で必ず確認してください。
国内線と国際線でルールは違いますか?
基本的な基準は共通していますが、航空会社や路線によって細部が異なります。国内線でも同じWhの制限が適用されますが、持ち込み個数や申告手続きの扱いが異なる場合があります。JAL・ANAともに公式サイトに詳細を掲載しているため、搭乗前の確認を推奨します。
モバイルバッテリーにPSEマークは必要ですか?
日本国内での販売にはPSE(電気用品安全法)マークが必要です。PSEマークのない製品は日本で正規販売できません。航空機への持ち込みルール自体にPSEマークの有無は関係しませんが、安全性の観点から国内PSE認証品の使用を推奨します。
