プリンターの紙詰まりが何度も起きる原因と対処
結論・要約
繰り返す紙詰まりの多くは、湿気を吸った用紙・セットしすぎ・用紙とトレイ設定の不一致が原因です。まず詰まった紙を引き抜く方向(給紙方向に沿って)に注意して取り除き、用紙をさばいて入れ直します。それでも再発するなら、坪量が合っているか、ローラーが汚れていないかを確認します。
まず詰まる位置を特定する|どこで止まっていますか?
紙詰まりは「どこで止まるか」で原因がかなり絞れます。慌てて引き抜く前に、止まっている位置を確認してください。
| 詰まる位置 | 考えられる主因 | まず見るところ |
|---|---|---|
| 給紙の入り口(取り込まれない) | 用紙の貼り付き・セットしすぎ・ローラー滑り | 枚数・さばき・ローラー汚れ |
| 内部(送られた途中で止まる) | 紙片の残留・用紙の波打ち・異物 | 残留紙片・湿気・クリップ等の異物 |
| 排出の出口付近 | 排紙ローラー・用紙のカール | カール・排紙トレイの引っかかり |
| 両面印刷の反転部 | 厚紙・カール・坪量不適合 | 用紙の厚みと両面対応 |
詰まりを取り除く基本は、電源を入れた状態のまま(多くの機種は通電中の方がローラーを緩めやすい設計です。機種の指示に従ってください)、紙を給紙方向に沿ってまっすぐゆっくり引くことです。逆方向に無理に引くとローラーやセンサーを傷めます。破れた紙片が奥に残ると次の詰まりを呼ぶため、ちぎれないよう両手で支えて抜き、残留がないか確認します。
用紙が原因のケース|湿気・さばき・枚数
繰り返す紙詰まりで最も多いのが、用紙そのものの状態です。
- 湿気で波打っている: 用紙は湿気を吸うと反り、紙どうしが貼り付いて重送(複数枚同時送り)を起こします。開封後は密閉して用紙保管用の除湿剤と一緒に保管します
- さばいていない: セット前に紙束を軽くパラパラとさばき、空気を含ませると貼り付きが減ります
- 入れすぎ: トレイの最大枚数線を超えると給紙不良になります。線より少なめにセットします
- 質の合わない用紙: 薄すぎる・コシのない用紙、再生紙の一部は詰まりやすい傾向があります。まず規格の安定したコピー用紙で切り分けると原因を絞れます
一度詰まった紙、折れ・しわのある紙、端が傷んだ紙は再利用せず取り除いてください。一枚の不良紙が連続詰まりの引き金になります。
厚紙・はがきが詰まる時は給紙方式を見直す
名刺用紙・はがき・厚紙は、薄い普通紙とは通り道が違います。
- 給紙経路: 厚紙は曲がりの少ない手差しトレイや背面給紙から入れます。前面カセットは曲げて送るため、厚い紙が曲がり切れず詰まります
- 対応坪量の確認: プリンターには対応する用紙の厚み(坪量 g/m²)の上限があります。これを超える紙は無理に使わないでください
- 用紙設定: ドライバの「用紙の種類」を「厚紙」「はがき」に合わせると、送り速度や圧が調整され詰まりにくくなります
- 一枚ずつ: 厚紙は重ねず一枚ずつ給紙すると安定します
坪量の目安と給紙方法は次のセクションの早見表にまとめています。
ローラーの汚れ・摩耗が疑われる時
毎回同じ場所で詰まる、紙を取り込めず空回りする場合は、給紙ローラーの状態を疑います。
- 電源を切り、コンセントを抜く
- ローラーが見える位置のカバーを開ける(機種の指示に従う)
- 黒ずみ・ほこりが付いていれば、乾いた布、または固く絞った布で軽く拭く
- ローラーがツルツルに摩耗していると紙を掴めません。この場合は部品交換や修理の領域です
異物(クリップ、付箋、輪ゴム、小さな紙片)が内部に落ちていることもよくあります。取り除く際は、無理に引っ張らず見える範囲で取れるものだけにし、奥の分解が必要なら修理に出してください。焦げ臭い・異音・発煙がある場合はただちに使用を中止し、電源を抜いてメーカーや販売店に相談します。
用紙の坪量・給紙方法 早見表
用紙の厚みと給紙方法の対応を一覧にしました。詰まり防止の判断基準として使ってください。坪量(g/m²)は紙のパッケージに記載があります。
| 用紙の種類 | 坪量の目安(g/m²) | 向く給紙方法 |
|---|---|---|
| 普通のコピー用紙 | 64〜80 | 前面カセット・手差し両方 |
| 厚口コピー用紙 | 90〜110 | 手差し・背面給紙が安心 |
| はがき | 約200相当 | 手差し・背面給紙 |
| 名刺用紙・カード | 130〜220 | 手差し・背面給紙(一枚ずつ) |
| 写真用紙 | 機種指定に従う | 手差し・専用トレイ |
| ラベル・シール紙 | 機種指定に従う | 手差し(推奨経路を確認) |
読み方のポイント
- 数字が大きいほど厚く、曲げの多い経路では詰まりやすい
- 対応坪量の上限はプリンターの仕様で異なるため、本体の仕様も必ず確認する
- 迷ったら一枚ずつ、まっすぐ通る経路から
繰り返す紙詰まりは、ほとんどが「紙の状態」「枚数」「給紙経路」の3点に集約されます。用紙をさばいて密閉保管し、厚紙は正しい経路から一枚ずつ。この基本だけで、再発の大半は防げます。
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よくある質問
詰まった紙はどちら向きに引けばいいですか?
基本は紙が送られる方向(給紙方向)に沿って、まっすぐゆっくり引き抜きます。逆向きに無理に引くとローラーやセンサーを傷めることがあります。破れて紙片が残ると次の詰まりの原因になるため、ちぎれないよう両手で支えながら抜き、奥に紙片が残っていないか確認してください。
毎回同じ場所で詰まります。故障ですか?
同じ位置で繰り返す場合、その付近のローラーの汚れ・摩耗、または紙片の残留が疑われます。まず電源を切って詰まりやすい箇所を目視し、紙片やほこりを取り除きます。給紙ローラーが黒ずんで滑っている場合は、乾いた布や少量の水で拭くと改善することがあります。改善しなければ修理を検討します。
用紙をたくさんセットしたら詰まるようになりました。
トレイには最大枚数の表示(線)があり、それを超えると給紙不良や重送(複数枚同時送り)で詰まりやすくなります。表示線より少なめにセットし、入れる前に紙束を軽くさばいて空気を含ませると、紙どうしの貼り付きが減って改善します。
厚紙やはがきだけ詰まります。
厚い用紙は、対応する給紙経路(手差しトレイや背面給紙)から入れる必要があります。前面カセットからの給紙は薄い普通紙向けで、厚紙を入れると曲がり切れず詰まります。プリンターの対応坪量(g/m²)と給紙方法を確認し、ドライバの用紙種類も厚紙に設定してください。
梅雨や湿気の多い時期によく詰まります。
用紙は湿気を吸うと波打ち、貼り付いて重送や詰まりを起こします。開封済みの用紙は袋や密閉できる容器に戻し、除湿剤と一緒に保管してください。詰まりが続く時期は、必要な分だけ出して残りは密閉しておくと安定します。