厚紙・名刺用紙が詰まる時の確認表(g/m²と給紙)
結論・要約
厚紙の詰まりは「用紙の坪量(g/m²)がプリンターの上限を超えている」か「給紙経路が厚紙向きでない」のどちらかが主因です。手差し・背面給紙の直線的な経路を使い、対応坪量を確認するのが基本。曲がりの多いカセット給紙は厚紙が詰まりやすいため、まず給紙口を変えて1枚試すと切り分けが早く済みます。
厚紙が詰まる時、まず何を疑う?
厚紙・名刺用紙の詰まりは原因が絞りやすいトラブルです。下の表で自分の状況に近いものを確認してください。
| 状況 | 主な原因 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| カセット給紙だけ詰まる | 経路のカーブが急で厚紙が曲がれない | 手差し・背面給紙に変える |
| どの給紙口でも詰まる | 用紙の坪量が対応上限を超えている | 仕様の対応坪量を確認 |
| 入口で止まり送られない | 厚紙設定になっていない | 用紙種類を「厚紙/ハガキ」に |
| ミシン目で折れて詰まる | 加工部の強度不足・向き | 給紙方向・反りを直す |
| 印刷が途中で止まる・異臭 | 上限超過で本体に負担 | 使用中止し点検 |
ポイントは、まず給紙口を直線経路(手差し・背面)に変えること。これだけで多くの厚紙詰まりは解消します。それでも詰まるなら坪量が上限を超えている可能性が高いです。
坪量(g/m²)の早見表|紙の厚みを数値で把握する
「厚紙」と一口に言っても坪量はさまざまです。代表的な紙の坪量を把握すると、プリンターの対応範囲と照らし合わせられます。
| 用紙の種類 | 坪量の目安 | 厚みの体感 |
|---|---|---|
| 普通コピー用紙 | 64〜68 g/m² | 一般的なコピー紙 |
| 厚手コピー用紙 | 70〜90 g/m² | しっかりした書類向き |
| 厚口・上質紙 | 90〜130 g/m² | チラシ・表紙向き |
| カード用紙 | 130〜180 g/m² | ポイントカード程度 |
| 名刺用紙 | 180〜220 g/m² | 名刺の硬さ |
| ハガキ | 約 209 g/m²(厚さ基準あり) | 官製はがき相当 |
読み方: 数字が大きいほど厚く硬い紙です。プリンターの仕様に「64〜220 g/m²(手差し)」のように上限が書かれているので、印刷したい紙の坪量がその範囲に収まるかを確認します。
給紙方式と厚紙の相性 対応表
同じプリンターでも給紙口によって通せる厚さが変わります。経路の形をイメージすると詰まりを避けやすくなります。
| 給紙方式 | 経路の形 | 厚紙の相性 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 手差しトレイ | ほぼ直線 | ◎ | 厚紙・名刺はここが基本 |
| 背面給紙(リア) | 直線〜緩いカーブ | ◎ | 直線経路で厚紙向き |
| 上段カセット | 緩いカーブ | ○ | 機種により厚紙対応 |
| 下段カセット | 急なUターン | △ | 厚紙は詰まりやすい |
| 両面ユニット経由 | 複数回曲げる | × | 厚紙の両面は不可が多い |
厚紙は「曲げない経路」を選ぶのが鉄則です。対応坪量や給紙方法が明記されたプリンター対応の名刺用紙を選ぶと、推奨経路がパッケージで分かり失敗が減ります。
詰まりを防ぐセットのコツ
用紙と給紙口が合っていても、セットの仕方で詰まりが出ます。次の点を押さえてください。
- 用紙種類の設定を「厚紙/ハガキ」に: ドライバーで厚紙を選ぶと、定着温度や搬送速度が厚紙向きに切り替わります
- 反りを伸ばす: 厚紙は反りやすい。逆方向に軽く反らせて平らにしてからセットする
- 少量ずつセット: 厚紙は重ねるとローラーが滑る。手差しは1〜数枚ずつ
- 用紙ガイドを当てる: 左右の遊びをなくし、まっすぐ送る
- ミシン目の向きを守る: 名刺用紙はパッケージ指定の給紙方向に従う
これらを守っても入口で止まる場合は、給紙ローラーの汚れや摩耗が原因のこともあります。ローラーに紙粉や手の脂が付くと厚紙を掴む力が落ち、空回りして送られません。乾いた布で軽く拭ける範囲を清掃するか、メーカーが案内する手入れ方法に従ってください。長く使ったローラーは摩耗して滑りやすくなるため、薄紙は通るのに厚紙だけ滑る場合はローラーの劣化も疑います。
また、厚紙は湿気の影響も受けます。湿気を含むと波打って給紙角度が乱れ、乾燥しすぎると静電気で重なって複数枚送りになります。開封後の名刺用紙やカード用紙は、平らな場所で保管し、使う分だけ取り出すと状態が安定します。買い置きを長期保管する場合は、未開封のまま湿気の少ない場所に置くのが基本です。
厚紙の両面印刷・限界の見極め
厚紙の両面印刷は、紙を複数回曲げる両面ユニットを通るため詰まりやすく、機種によっては非対応です。両面が必要な厚紙は、片面ずつ手差しで通す方が安全です。
また、対応坪量を超える紙を「少しくらい」と無理に通すのは避けてください。送り切れずに詰まるだけでなく、定着部に負担がかかります。印刷が途中で止まる・異音や焦げた臭いがするときは、すぐに印刷を中止し電源を切って、メーカーの取扱説明書やサポート窓口の案内に従ってください。安全に関わる判断は自己判断で進めず、公式の情報を確認するのが確実です。
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よくある質問
坪量(g/m²)とは何ですか?
坪量は紙1平方メートルあたりの重さで、紙の厚み・硬さの目安です。普通のコピー用紙は64〜68 g/m²前後、名刺用紙は180〜220 g/m²前後と倍以上あります。プリンターには通せる坪量の上限があり、それを超えると給紙ローラーが送り切れず詰まります。
手差しと背面給紙だと厚紙が通りやすいのはなぜですか?
用紙が通る経路がほぼ直線で、紙を急なカーブで曲げないためです。下段カセットからの給紙はUターンするように紙を曲げる機種が多く、硬い厚紙はカーブで引っかかります。厚紙はできるだけ直線経路の給紙口を選ぶのが基本です。
対応坪量はどこで確認できますか?
プリンターの取扱説明書やメーカーの仕様ページに「使用できる用紙」として坪量の範囲が記載されています。手差しトレイとカセットで上限が異なることが多く、手差しの方が厚い紙まで対応している機種が一般的です。
ミシン目入りの名刺用紙がうまく送れません。
ミシン目やマイクロミシンの加工部分は強度が落ち、給紙時に折れて詰まりやすくなります。給紙方向(ミシン目を送り方向に対してどう向けるか)をパッケージの指示どおりにし、反りを伸ばしてからセットしてください。
厚紙印刷が途中で止まり、焦げた臭いがします。
対応上限を超えた厚紙を無理に通すと、定着部に負担がかかり故障や発煙の原因になります。焦げた臭い・異音がする場合は印刷を中止し、電源を切って、メーカーのサポート窓口や取扱説明書の案内に従ってください。無理な継続は避けます。