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アイロンの温度表示と素材別早見表【新旧マークの読み方】

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結論・要約

アイロンの可否と温度は洗濯表示のアイロンマーク(底面型)で決まります。点が3つ=高温(約200℃)、2つ=中温(約150℃)、1つ=低温(約110℃)、×印はアイロン不可です。綿・麻は高温、ウール・絹は中温、ポリエステル・ナイロン・アクリルは低温が目安で、迷ったら低温から試します。

まず確認:アイロンマークはどこにある?何を見る?

アイロンの温度は感覚で決めず、衣類の内側に縫い付けられた「洗濯表示タグ」のアイロンマークで判断します。マークはアイロンの底面を横から見た形をしていて、その中にある点(ドット)の数が温度の上限を示します。

切り分けはシンプルです。

  1. タグのアイロンマークを探す — 底面型のマーク。中に点があるか、×印が付いているかを見る
  2. 点の数を数える — 3つ=高温、2つ=中温、1つ=低温
  3. ×印があればアイロン不可 — 熱を当てない
  4. マーク下に波線がある場合 — スチーム禁止(ドライのみ)を意味することがあるため、ドライで対応する

点の数さえ読めれば、あとは温度を合わせるだけです。表示が読めない・タグが切れている場合は、後述の素材別の目安から推測し、必ず低温側から試します。


アイロンマーク 早見表(新JIS/旧表示の対照)

これがこのページの核です。洗濯表示は2016年12月にJIS L0001(ISO準拠)へ切り替わり、現在は新旧どちらの表示の服も家庭に混在しています。両方を並べて整理します。

新マーク旧表示底面温度の上限主な対象素材
点3つ高(180〜210℃)約200℃綿・麻
点2つ中(140〜160℃)約150℃ウール・絹・ポリエステル(表示により)
点1つ低(80〜120℃)約110℃ナイロン・アクリル・アセテート
×印アイロン不可かけない熱に弱い加工・素材

読み方のポイント

  • 表示の温度は「底面温度の上限」です。上限ぎりぎりではなく、一段低めから始めると失敗しにくくなります
  • 新表示には旧表示にあった「当て布」専用の記号がありません。当て布が必要かは素材表示や注意書きの文章で確認します
  • マークの下に波線があるとスチーム不可、波線に×でスチーム禁止を表す場合があります

素材別の温度と注意点(迷ったらこの表)

洗濯表示が読めないときの目安です。表示がある場合は表示を優先してください。

素材温度の目安スチーム当て布主な注意
高温(約200℃)推奨不要霧吹きで湿らせると伸びやすい
綿高温(約200℃)推奨濃色は推奨テカリ防止に当て布
ウール中温(約150℃)推奨(浮かせる)推奨押し付けず浮かせて当てる
絹(シルク)中温(約150℃)避ける推奨水ジミ注意・ドライで
ポリエステル中〜低温表示確認あると安心高温で溶け・テカリ
ナイロン低温(約110℃)避ける推奨熱に弱い・溶けやすい
アクリル低温(約110℃)避ける推奨縮み・型崩れ注意
アセテート/レーヨン低温(約110℃)避ける推奨水ジミ・テカリ注意

ナイロンやアクリルなどの化学繊維は高温に弱く、溶けると元に戻りません。化学繊維と分からないときは低温からが鉄則です。安定して温度を保てる温度調整つきのスチームアイロンがあると、素材ごとの切り替えがしやすくなります。


テカリ・縮み・水ジミを防ぐかけ方

失敗の多くは「温度が高すぎる」「直接当てている」の2点に集約されます。

テカリ(アタリ)を防ぐ

濃色のウールや綿、スーツの生地は、高温と圧力で繊維表面が潰れて光ります。これを防ぐには、生地の上にアイロン用の当て布を一枚はさみます。当て布がなければ薄手の綿ハンカチでも代用できます。さらに、強く押し付けず、裏側からかけると安全です。

縮み・溶けを防ぐ

化学繊維は温度を上げすぎると一気に縮んだり溶けたりします。表示の温度を必ず守り、表示が無ければ低温から。テスト代わりに、まず裾や脇など目立たない場所に短時間当てて変化がないか確かめます。

水ジミを防ぐ

絹・レーヨン・アセテートはスチームや霧吹きの水分でシミになります。これらはスチームを使わずドライ(乾式)でかけ、霧吹きも避けます。


こんなときどうする? ケース別の対応

タグが切れて素材も分からない 最も熱に弱い素材を想定し、低温+当て布で短時間から。問題なければ少しずつ温度を上げます。

プリント・刺繍・装飾がある プリント面には直接当てず、裏側からかけます。ラメ・スパンコール・合皮の装飾部分は熱で傷むため避けます。

アイロン不可(×)だがシワを伸ばしたい 直接熱を当てず、スチーマーを生地から離して当てる、入浴後の浴室にかけて湿気でシワを落とす、といった方法で対応します。

折り目をきれいに付けたい 綿・麻なら霧吹きで湿らせてからスチームを使うと折り目が付きやすくなります。化学繊維は折り目が付きにくい反面、高温に弱いので温度の上げすぎに注意します。

温度表示を正しく読み、素材に合わせて一段低めから当てる。この基本を押さえれば、テカリや縮みといった「やってしまった」失敗はほぼ防げます。

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よくある質問

アイロンマークの点(ドット)の数は何を表していますか?

アイロン底面の形をしたマークの中にある点の数が、かけられる温度の上限を表します。点3つで高温(底面温度の上限約200℃)、点2つで中温(約150℃)、点1つで低温(約110℃)です。点が多いほど高い温度をかけられます。

旧表示の「高・中・低」は新しいマークとどう対応しますか?

2016年12月に切り替わった新JIS(JIS L0001)では、旧表示の「高(180〜210℃)」が点3つ、「中(140〜160℃)」が点2つ、「低(80〜120℃)」が点1つにおおむね対応します。旧表示の「あて布」指定は新表示には独立した記号がなく、素材表示や取扱い注意の文章で確認します。

アイロンマークに×が付いていたらどうすればいいですか?

アイロン不可の表示です。熱で表面が溶けたり風合いが損なわれたりする素材なので、アイロンはかけないでください。シワを伸ばしたい場合は、スチーマーを生地から離して当てる、浴室の湿気でシワを落とすなど、直接熱を当てない方法を検討します。

アイロンをかけると生地がテカってしまいます。防ぐには?

テカリ(アタリ)は高温と圧力で繊維表面が平らに潰れて光る現象です。当て布をはさむ、温度を一段下げる、強く押し付けず浮かせ気味にかける、裏側からかけることで防げます。ウールや濃色の生地は特にテカりやすいため当て布が有効です。

スチームとドライ(乾式)はどう使い分けますか?

綿・麻などの頑固なシワや折り目付けはスチームが効果的です。一方、絹やレーヨンなど水ジミができやすい素材、低温指定の化学繊維はドライ(乾式)が無難です。素材ごとに洗濯表示と温度を確認し、水ジミが心配なものは目立たない場所で先に試します。

温度が分からない混紡素材はどう設定すればいいですか?

ポリエステル綿混など複数素材が混ざった衣類は、最も熱に弱い素材に合わせて低めの温度から始めます。表示があればそれに従い、なければ低温で当て布を使い、様子を見ながら必要に応じて温度を上げるのが安全です。いきなり高温にすると溶けや縮みが起きます。