モニターアームの選び方とVESA規格早見表【うちのモニターに付く?】
結論・要約
購入前にモニターの仕様表で取付穴ピッチ、ねじの太さ・許容深さ、スタンドを除く重量を確認し、アーム側の対応範囲と一致させます。さらに天板の厚さだけでなく、無垢・中空・ガラスなどの構造、端の段差、クランプが当たる面積も確認してください。画面のインチ数だけでは取付可否を判定できません。
まず何を確認する?4項目を順番に照合
VESAは映像端子の名前ではなく、平面ディスプレイと取付器具の機械的な接続を標準化するFDMIの通称です。「VESA対応」という一語だけでは、穴の間隔も荷重も天板条件も決まりません。買う前に次の順で照合します。
- 取付穴ピッチ:横×縦をmmで確認する
- ねじ条件:太さ、必要本数、差し込める深さ、スペーサーの要否を説明書で確認する
- モニター重量:スタンドを外した本体重量を、アームの最小〜最大荷重に収める
- 机の条件:厚さだけでなく、材質・中空構造・段差・補強板の可否を確認する
背面の4穴は、穴の縁ではなく中心から中心まで測ります。長方形のピッチもあります。背面がくぼんでいる場合は、プレート寸法とスペーサー指定も確認します。
- 横75mm・縦75mm → 75×75mm
- 横100mm・縦100mm → 100×100mm
- 横200mm・縦100mm → 200×100mm
スタンドを外すと穴が現れる製品もありますが、外し方を誤ると画面を傷めます。柔らかい平面へ画面を伏せるか、立てたまま作業するかも説明書どおりにします。
机は厚さだけで判定しない
対応天板厚の範囲内でも、ガラスや中空天板に取り付けられるとは限りません。上下が平らか、幕板や配線トレーが当たらないか、締付部が薄い化粧板だけを押さえないかを確認します。
VESA規格・取付穴ピッチ 早見表
これがこのページの核です。モニターのサイズと背面のネジ穴間隔の対応をまとめました。あくまで一般的な目安で、実際の対応は各モニターの仕様表が優先します。
| 仕様表の表記例 | 測る距離 | アーム側で照合する欄 | ねじの判断 |
|---|---|---|---|
| 75×75mm | 横75mm・縦75mm | 対応VESA 75×75 | モニター説明書の径・深さを優先 |
| 100×100mm | 横100mm・縦100mm | 対応VESA 100×100 | 同梱ねじを無条件に使わない |
| 200×100mm | 横200mm・縦100mm | プレート寸法と対応ピッチ | スペーサー指定も確認 |
| 200×200mm以上 | 横・縦を個別に確認 | 壁掛け金具を含め適合品を探す | 本体重量と壁・机側の施工条件も確認 |
読み方のポイント
- 画面サイズ(インチ)は対角線の長さで、穴ピッチを示しません
- 長すぎるねじは内部へ当たり、短すぎるねじは必要な掛かりを得られません。説明書の指定を外れて推測で選ばないでください
- 変換プレートを挟む場合は、その重量と重心の変化もアーム側の条件に含めます
取付方式(クランプ/グロメット)の違いと選び方
机への固定方法は主に2方式です。どちらを選ぶかで、設置できる位置と手間が変わります。
| 取付方式 | 固定の仕組み | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| クランプ式 | 天板の端を上下から挟む | 穴あけしたくない/賃貸・共有机 | 天板の端に十分なスペースが必要 |
| グロメット式 | 天板に穴を開けて貫通固定 | 端から離れた位置に置きたい | 天板に穴あけが必要・移設しにくい |
クランプ式は穴あけ不要ですが、天板の端を上下から平らに挟めることが前提です。グロメット式は既存の配線穴を使える場合もありますが、穴径・位置・座金面積が製品条件に合う必要があります。どちらが強いかは方式名だけでなく、机の構造と正しい締付けで決まります。
天板側の確認事項
- ガラス・中空・薄い化粧板は、補強板を足せば必ず使えるわけではありません。机とアーム双方の対応可否を確認します
- 天板の手前に引き出しがあると、クランプの脚が干渉することがあります
- 壁際では、画面を手前へ出した時だけでなく、アームを畳む時の後方寸法も測ります
耐荷重と可動方式の選び方
耐荷重は最小値と最大値の範囲で選ぶ
ガス圧式やスプリング式には、支えられる重量の下限と上限があります。モニターのスタンドを除く重量を仕様表で確認し、その範囲に収めます。「大きな耐荷重を選べば安全」とは限らず、軽すぎる画面では張力を弱めても上がってしまうことがあります。
可動方式の種類
| 可動方式 | 特徴 | 向く用途 |
|---|---|---|
| ガス圧式 | 荷重に合わせ張力を調整し、広い範囲を動かせる | 頻繁に位置を変える |
| スプリング式 | ばね張力を荷重に合わせる | 可動と構造の単純さを両立したい |
| 固定式(ポール) | 高さ固定・首振りのみ | 安く済ませたい・動かさない |
複数台を並べるなら、支柱を共有できるデュアルアームが配線・省スペースの面で有利です。2画面構成なら2画面対応のクランプ式デュアルアームが候補になります。
取り付け前後のチェックリスト
| タイミング | 確認すること |
|---|---|
| 購入前 | 穴ピッチ/ねじ径・深さ/スタンドなし重量/天板の厚み・構造・段差/壁との距離 |
| 取付時 | 説明書指定のねじ・スペーサー/プレートの向き/クランプ面の密着/ケーブルの余長 |
| 取付直後 | 張力調整後に上がる・下がる・傾く症状がないか/全可動域で壁や机へ当たらないか |
| 使用後 | 緩み、天板のへこみ・ひび、異音、ケーブルの擦れを定期確認し、異常時は使用を止める |
穴ピッチと重量が合うシングル用モニターアームを選んでも、天板条件が外れていれば設置できません。VESA穴がない場合の変換アダプタープレートは、対象モニターの型式・外形・重量への適合が明記された物に限ります。取り付け後に画面が下がる、天板がへこむ、締結部から音がする場合は使い続けず、画面を支えて取り外し条件を確認してください。
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よくある質問
自分のモニターがVESA対応か、どうやって確認しますか?
最優先はモニターの仕様表・取扱説明書にある『VESAマウント』『取付穴ピッチ』です。見える穴を測る場合は中心から中心を縦横それぞれ測りますが、スタンド用穴やサービス用穴をVESA穴と誤認しないでください。ねじ径、差し込める深さ、スタンドを除く重量も同じ資料で確認します。
VESA非対応のモニターでもアームは使えますか?
専用アダプターがモニターの型式、外形、重量に適合すると明記されている場合に限って候補になります。四隅を挟む汎用品は、操作ボタン・端子・通風口をふさぐ、曲面や薄い縁を傷める、重心が前へずれる可能性があります。穴がないから挟めばよいとは判断せず、適合表示がない組み合わせは避けてください。
クランプ式とグロメット式はどちらを選べばいいですか?
穴を開けられず、天板の端に上下から平らに挟める場所があるならクランプ式が候補です。配線穴などメーカーが認める貫通穴があり、上下に座金を置けるならグロメット式が候補です。どちらもガラス、中空、薄い化粧板、端に段差がある天板では不適合や補強指定があり得るため、机とアーム双方の説明書を確認します。
アームの耐荷重ぎりぎりのモニターでも大丈夫ですか?
モニターの『スタンドを除く重量』を調べ、アームの最小荷重と最大荷重の両方に収めます。軽すぎてもガス圧式が下がらず、重すぎると保持できません。取付後に説明書どおり張力を調整しても画面が上がる・下がる場合は、締め続けず荷重範囲と組み付けを再確認してください。
ウルトラワイドや曲面モニターでも使えますか?
穴ピッチと重量に加え、アームが許容する画面寸法、曲率、奥行き、重心位置まで適合すると明記された製品を選びます。横長・曲面画面は重量が同じでも重心が取付面から離れ、傾き保持や回転時の机への接触条件が変わります。インチ数だけ、または耐荷重だけで判定しないでください。
